| 人生に必要なもの それは勇気と想像力、そして少しのお金だ 名優チャプリンの一言に インスパイアされたおふたりは・・・。 |
俊 | いま成駿さんはチャプリンの名言を引かれて 非常に大切なことをおっしゃったように思うんですが・・・? |
駿 | 人生にキチンと立ち向かう勇気があって、 人並みの想像力を備えていて、少しお金があれば、 いまの世の中、相当に楽しいはずですね。 |
俊 | 付け加えれば時間も、ですね。 勇気と想像力と少しのお金、 あと自由に使える時間があれば、 人の一生ってバカにしたものじゃないだろう って気がしませんか。 |
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駿 | 人間の歴史って、個人が自由に使える時間って部分で、 けっこう苦労していますからね。 |
俊 | 仮に400年か500年くらいのスパンで考えると、 戦国時代くらいに遡りますが、 信長とか秀吉とか家康とか、 戦いのない国をつくるために戦争を繰り返していた。 庶民は食うや食わず、命の保証さえない。 自由な時間どころじゃなかった。 いま我々は、暇があれば金がない、 金があっても暇がないって贅沢なことをいっているが、 そういうのは最近になってからですね。 |
駿 | 家康が天下を取ると、 武器を使った戦争はなくなったが、鎖国をやりますね。 結果的に西欧の科学技術から取り残されます。 鎖国のせいで科学技術の恩恵を受けられなかった日本は、 生産力も上がらず、本来なら治る病気も治らず、 庶民が自由に使える時間とお金の両方を手にするのは 夢のまた夢・・・。 |
俊 | 信長、秀吉は世界史的にはルネサンス時代の人ですね。 信長なんかは典型的ですが、 西洋の文物を積極的に取り入れる姿勢がありました。 ところが家康、秀忠、家光と 代を重ねるごとに閉鎖性が強まっちゃう。 その一方で海の向こうでは産業革命が起きます。 |
駿 | 1760年ごろだから江戸中期ですね。 その頃の日本は吉宗の孫の家治が将軍で、 賄賂政治で悪名高い田沼意次が老中を務めていた。 天明の大飢饉に襲われたりして、庶民は余暇どころじゃない。 食うにこと欠くありさまで、どんどん差が開いていきます。 この少しあとの1780年には最初のダービーが開かれていますね。 |
俊 | 日本ダービーは1932年だそうですから、 実に150年以上も違います。 余暇は国力の反映という見方をすれば、 日本は西欧にそれくらい遅れていたことになりますね。 |
| (このつづきは18日(月)に掲載します) |