| 成駿さんが驚愕した! 山本オーナーのことしの2歳ラインナップに いまをときめくスカーレットブーケ産駒が…。 はたして血のドラマはさらに花開くのか!? |
駿 | スカーレットブーケといえば、 競馬ファンなら知らないものがいない 大々々名牝ですよ。 自身も重賞4勝など快速ぶりを発揮したが、 繁殖としては超の上に超がつく大成功。 なにしろ産駒はG1だけでもダイワメジャーが5勝、 ダイワスカーレットが4勝、 合計で9勝というのはすごすぎる! これは長い日本の競馬の歴史の中でも そうはない記録です。 |
俊 | フリツバンシーという戦前にイギリスから 輸入した牝馬が日本初の三冠馬セントライトや 二冠馬トサミドリなどでG1級レースを、 たしか合計8勝していると聞いたことがあります。 |
駿 | それだけ価値のある仔がよく手に入りましたね。 これは牧場関係者が山本オーナーの 斬新な競馬思想や方法論に敬意を表して、 この馬はぜひ山本さんに持ってもらおう、 そういう強い意思の現われなんだろうな、 と思いますよ。 |
俊 | さぁ、それはどうでしょうか(苦笑)。 まあ、単に運がよかったとか、 めぐり合わせに恵まれたとか、 そういうことだと思いますよ。 ただ、産まれた直後に社台さんから 連絡をもらったのはたしかです。 それですぐに北海道に飛びました。 ダイワスカーレットが 桜花賞を勝った直後でしたが、 そのときは彼女が後にG1を勝ちまくるとは 想像していなかったですね。 |
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駿 | スカーレットブーケ伝説は、 まだ完成途上だった。 むしろプロローグにしか過ぎない時期 だったわけですね。 |
俊 | いやいや、それはどうでしょう(笑)。 メジャー1頭だけでも大変なものですから、 そういってしまっていいかどうか戸惑いますが…。 まぁ、とるものもとりあえず牧場に駆けつけて この馬と会ったんですが、 私はその瞬間に感動に打たれました。 なにか後光が差しているという感じで、 しばらくはその場所を動けなかったほどです。 |
駿 | 後光が差していた、と! これは大変な名馬に育つかもしれませんね。 スカーレットブーケ伝説を さらにスケールの大きい物語に書き換えるような 働きをするでしょう。 |
俊 | さぁ、それはどうでしょうか。 馬の未来は神のみぞ知ることですから、 無事にいってくれればいいんですが…。 |
駿 | 父親も、いまをときめくネオユニヴァース。 この配合も気に入った要因ですね。 |
俊 | そうですね。 でも、いまでこそロジユニヴァースや アンライバルドなどが大活躍していますが、 当時は種牡馬同期生のキングカメハメハに 注目が集まっていて、 どこか地味な印象もありました。 でも産駒を見ると、 どれも素晴らしい出来に見える。 私は何度もいうように馬が見れないんですが、 個人的な好みをいわせてもらえば、 ネオユニヴァースはストライクゾーンですね。 |
駿 | 山本オーナーは一目惚れしたんだ。 |
俊 | はい、一目惚れでしたね(笑)。 これが良かったのかどうかは、 それこそ神のみぞ知るですね。 藤澤先生にお願いする予定ですが、 ファンの多い血統ですから、 その気持ちを裏切らないように 大事に使っていきたいと思っています。 |
駿 | ぜひ、スカーレットブーケ伝説に 新しい偉大な1章を付け加えるような 活躍を期待しています。 |
| (あしたにつづく) |