| 成駿さん、最近はハイボールがお気に入りとか。 ビールからハイボールにチェンジして 舌好調ぶりが冴えわたります。 |
俊 | 清水さんというと、 やはり日本酒をグイッみたいな イメージがあるんですけど…(笑)。 |
駿 | 私はワインがダメなんですよ。 日本酒はけっこう飲るんですが、 最近はハイボールっていうのかな、 ウイスキーをソーダで割ったやつ、 あれはいいですねぇ。 |
俊 | (卓上に運ばれたウイスキーとソーダを 成駿さんのグラスに注ぎながら) すっきりした感じがいいですよね。 |
駿 | (旨そうにグラスを乾しながら) ところで、山本さんはエンタテインメントの 会社を経営してるんですよね。 |
俊 | はい。学生時代から家業を 引き継ぐような形でやりはじめ、 たしか27歳のときに自分の会社を興しました。 そこからスタートして、 いまではゲームとかアニメとか映画とか パチンコ台の液晶の中味とかの映像コンテンツを 企画して制作する仕事がメインですね。 他にもスポーツだったり、出版だったり、 携帯コンテンツだったり、 “すべての人に最高の余暇を”という ビジネスコンセプトを社員のみんなと共有して、 とにかく人が楽しいと思えるようなものを つくり出すことに生きがいを感じています。 |
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駿 | なるほど。偉いねぇ。 学生時代からそうだとすると、 山本さんはサラリーマンとかの経験はないんだ。 |
俊 | そうですね。 初めから社長で、ずっと社長です(笑)。 いまは会長ということになっていますが、 経営者以外の仕事はしたことないですね。 それがいいのか悪いのかはわかりませんが…、 まぁ、気がついてみたらそうなっていた(笑)。 |
駿 | さきほど“すべての人に最高の余暇を”と 説明を受けましたが、すべての人には もちろん競馬ファンも含まれますよね。 |
俊 | 当然そういうことです。 |
駿 | そうすると山本さんは、 ずっとエンタテインメントの仕事を 手がけてきて、競馬も広い意味で エンタテインメントの仲間だから、 仕事柄、興味をもったのが オーナーになったキッカケですか? |
俊 | それがぜんぜん違うんですよ(笑)。 |
駿 | エーッ、そうじゃなかったの? |
俊 | 残念ながら、そうじゃないんです(笑)。 だって競馬は仕事じゃないですよ。 遊びというか、趣味ですから 仕事とはまったく関係がない。 仕事はちゃんと利益を出さないといけないが、 競馬は儲けるとか損するとか、 そういう経済的概念とは別世界のものですよ。 私は今後もずっとそうしていくと思いますよ。 |
駿 | 偉いね。山本さんは偉い! 馬主も損得勘定だけに一所懸命な人が ほとんどですよ。そういう中で、 ビジネスとレジャーの一線を画している。 この姿勢が大事ですよ。 こういう人が、結果的に エンタテインメントの市場を 大きくしていくんだと思いますよ。 |
俊 | そうなるとうれしいですね。 |
駿 | なりますよ、きっと。 山本さんを見ているとね、 非常にスケールが大きいというか、 日本人離れした感じがするんですが、 そうした考え方は生まれついてのものですか? |
俊 | いいえ、後天的も後天的(笑)、 つい最近、教えられたというか、 学ばせてもらったことですよ。 |
駿 | ホーッ、それはどういうことですか…? |
俊 | 馬主になる前のことだから、 2004年の春くらいでしたか、 アイルランドのクールモアスタッドを 訪れたことがあります。 たまたまその日はちょうど エプソムダービーが開催されていて、 クールモアのスタッフに案内されて 観戦に出かけました。そこで ビックリするようなことに出会いました。 |
駿 | めったにものに動じない山本さんを ビックリさせた…? |
俊 | めったにものに動じない山本さんを ビックリさせた…? |
| ええ、驚きましたね。 山本オーナーをビックリさせた エプソムでの出来事とは? このつづきは、来週月曜15日からお届けします。 |