それいけオークス

第9回 実は好相性のふたり

北海道開催での出会い、
そして、当人たちも知らなかった意外な好相性とは?
ディザイアの鞍上は宿命だった!?

―― 松永調教師が現役騎手だったころ、四位騎手とは接点はあったんですか?

四位

ぼくは1年目から、
夏は北海道に遠征していたんですが、
北海道では、みんなのまとめ役が
鹿戸雄一(現調教師)さんで、
その下に幹夫さんとかがいる、
ってことが多かったので、
食事もいっしょになることは
けっこうありましたよね。
それから、って感じですね。

松永

そうそう。

―― 調教師と騎手という関係になった現在はどうですか?

四位

松永厩舎の馬に乗せていただいたときに、
競馬場で話したり、あとは、
トレセンで調教に乗せていただいたときに
その馬について話したり、ぐらいですかね。
じっくり話す機会というのは、なかなかないですよね。
幹夫さんは、ご自身も調教に乗られているし、
それが終わったら厩舎のみなさんと作業をしたり、
ミーティングをしたり。
ぼく、というか乗り役とは、
行動パターンがまったく違うんです。

松永トレセンでも、ほとんど会わないよね。
四位そうですよね。
松永初めてディザイアの調教を頼んだときも、
ほとんど何にも話さずに乗ってもらったんだよね?

 

 

四位そうでしたね(笑)。
全然会わなかったですもん。
レースのときでも、
「気をつけてな」
ぐらいしか言わないですから、幹夫さんは(笑)。
―― そもそも、レッドディザイアを四位騎手に頼んだ理由を教えてください。
松永特にないんですよ。
なんか合いそうなイメージが浮かんだので。
やはり、頼んでよかったと思います。
四位他のジョッキーだったら、
桜花賞勝ててたかもしれませんよ(笑)。
―― 騎手選択は、どういう経緯で決めるんですか?
松永馬によって違いますよね。
オーナーの希望もあるし、
ディザイアのように、
イメージでぼくが決めるときもありますしね。
ただ、一流ジョッキーには、
おかしな馬は頼めないですからね。

―― ちょっとデータを調べてみたんですが、4月19日までの時点で、
            松永幹夫厩舎の馬に、最も多く騎乗した騎手はどなたかわかりますか?

松永全然わからないですね(笑)。
―― これが、実は四位騎手なんです。
四位え、ぼくが?
松永そうなんですか?

 

 

―― ちなみに、松永幹夫厩舎の馬でいちばん勝っているのも四位騎手です。
四位へ~、そうなんですね。
あぁ、そういえばぼく、
いい馬ばっかり乗せてもらってます(笑)。
松永そういう印象はなかったなぁ(笑)。
でも、ジョッキーの選択に関しては、
誰々じゃなきゃ、というような
こだわりみたいなものはないですね。
うまい人なら、どんな馬でも乗れるでしょうし。
 

(明日につづく) 11時に更新します





 
今日のレッドディザイア 5月9日
しっかりと乗り込まれながらも、
食欲が落ちないのがディザイアのいいところ。
男馬に見間違われるほどの雄大な馬体は
この心身の強さが支えています。
落ち着きもあって雰囲気は上々です!