それは、なにげなく見ていたドキュメント番組がきっかけだった。 | |
―― 春と調整方法を変えた部分はあったんですか? | |
松永 | ええ、ちょっと変えましたよ。 |
―― どのあたりを? | |
松永 | う~ん、これは話すと笑われそうなんですけど。 |
四位 | ああ、知ってます。ぼくも見ましたよ。 |
松永 | そこの子供たちがみんなすごいんですよ。 |
四位 | 運動能力がね。 |
松永 | 飛び箱とか、高いのをバンバン飛ぶし、 走らせたら小学生の低学年と同じぐらいの 能力があるんです。 |
四位 | みんながそうなんですよ。 |
西川 | へぇ、そうなんだ。 |
松永 | 勉強みたいなことをやらせても、 普通の4歳とか5歳とかって、 あっちこっち行ったり、 なかなかちゃんとやらないでしょ。 なのに、全員が集中してるですよね。 |
西川 | なにか特別なやり方があるんですか? |
松永 | いろいろあるんでしょうけど、 テレビでやってたのは、 まず朝来たら、グランドを何周も 疲れるまで走らせるんですよ。一生懸命にね。 そしたら、みんな大人しくなって、 授業も真剣に聞いて、まじめに勉強しているんです。 集中力がすごいんですよね。 まあ、そのときは、 「こんな保育園もあるんだな」 なんて思いながら見てたんですよ。 |
―― まさか、それを…? | |
松永 | そうです(笑)。 ウチの馬たちにも、 アレンジして取り入れてみようかなと、思って。 それで、普通はハッキングして 馬場に出て行くんですが、 いまは調教方法を変えて、ダクをやってから、 すぐコースに出してビューって1周走らせて、 そのあとハッキングに変えてみました。 先にある程度の負荷をかけておいて、 そのあとじっくりと角馬場で乗り込む、 というふうに変えたんですよね。 でも、これがいいかどうかは、 正直言ってわからないんですよ。 |
(明日につづく) |