相手は強かった。 | |
四位 | 正直、勝ったと思いました。 |
西川 | ぼくも勝ったと思った。 |
松永 | そうですね。 |
西川 | あの不利を覆して差し切ったんですからね。 |
松永 | 馬体だけ見ると、ブエナビスタは、 牝馬らしい柔らかいラインで 威圧感みたいなものを あまり前にださないんですけどね。 |
西川 | ディザイアのほうが、男っぽいですよね。 |
松永 | でも、競馬に行くと |
―― ゴールしてから、馬上で安藤騎手と なにか話をしていたように見えましたが? | |
四位 | 「安藤さん、交わしたでしょ?」 って言ったんです。 そしたら、安藤さんは 「ああ、んん~ん」 って、言ってました(笑)。 |
―― 四位騎手の感触では、 「交わされたかな」っていう感じでした? | |
四位 | いや、半々でしたね。 だから、ゴールしてからはもう、 こんな感じ(両手を合わせるしぐさをしながら)ですよ。 「お願いします! 残ってて!!」ってね(笑)。 |
西川 | もう、神頼みだよね(笑)。 まあでも、振り返ればいろいろあって、 結果、差されたけど、 オークスはディザイアの能力を 100%に近いところまで 引き出せたんじゃないですか? ブエナビスタは勝てない相手じゃないと ぼくは思っています。 もちろん強いのはわかってるけど。 負かせる可能性がいちばん高いのは、 同世代ではやっぱりディザイアじゃないですか? |
松永 | ほんとにそうですよ。 |
西川 | やっぱり、東京競馬場の2400mを走るオークスって あの時期の3歳牝馬には、けっこう過酷な舞台ですよね? |
松永 | そう思いますよ。 まして、あの時は、馬場も悪かったですからね。 |
(明日につづく) |