武豊 西川哲 新春特別対談

“スーパージョッキー”武豊騎手と、競馬の世界でトップを目指す東京サラブレッドクラブ社長西川哲が存分に語り尽くしてくれました。
第5回
現役有名トレーナーと自転車で競走した中学生時代

  

さっき、騎手になることは子供の頃から決めていたと
武ちゃんは言っていたけど、
競馬学校に入る前までに、ジョッキーになる
トレーニングみたいなことは、していたの?

栗東にあった、JRAの乗馬クラブに通っていましたね。

 

でも、乗馬と競馬では、乗り方がだいぶ違うでしょ?

それはそうだけど、騎手になるための準備として、
乗馬をすることは、悪いことではないと思う。
まあ、乗馬の選手になろうとは考えていなかったけど(笑)。

 

中学生時代の武豊騎手と一緒に、乗馬クラブに通っていたのが、
現在トレーナーとして活躍している池江泰寿調教師でした。

乗馬クラブからの帰り道、
池江とは自転車で、よく競走の真似事をしていました。
右手を後ろに持っていって、ムチを入れる振りをしながら・・・(笑)。
池江は、どんどん背が伸びていき、
結局、ジョッキーではなく、調教師になったわけです。

 さて、史上最年少で賞金王に輝いた石川遼選手もそうですが、
ゴルフの世界では、ジュニア時代から大活躍を示している選手が、
そのままプロの世界でも成功する傾向が目立っているようです。 

大人になって、ゴルフのプロを目指すというのは、
実際問題、かなり難しいと思う。
どうしても、大人は頭で考えてから、行動しようとするからね。
子供は本能的にアジャストしようとするから、
正しいスイングが、すぐに身に付く。
昔と違って、身体のケアとかも科学的になされているから、
故障のリスクも少なくなっている。
まあ、あまりにも幼い頃からゴルフ漬けというのは、どうかと思うけど、
プロゴルファーになるためには、
10歳ぐらいから始めた方が、いいかも。
 騎手の世界でも、2009年秋から、
小学生1年生から中学校1年生までの子供たちが騎手を務める
ポニー競馬競走、“ジョッキーベイビーズ”が開催されています。
武豊騎手は、このイベントを、どう見ているのでしょう?
 

あ~、本当に可愛いらしいな、という感じです。
彼らは、ポニーに乗っていたけど、
ぼくが幼い頃、最初に乗った馬は、
武田作十郎厩舎に所属する現役競走馬でしたね(笑)。
 

(月曜日更新の第6回につづく)

 次回からは、ご両人がプロになりたての若手時代のこと、
さらに、現代の若手騎手、ゴルファーたちについての話が展開されます。
乞う、ご期待のほどを!
  
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