哲 | 競馬は、G1や重賞だけではなく、 |
武 | まったく、その通りですね。 ダイヤの原石を探すような感覚があります。 |
哲 | 新馬戦に関しては、勝利優先? それとも、将来を見据えて乗る方? |
武 | まずは勝たせたい、という気持ちが強いです。 そのなかで競馬を覚えさせたいというのがある。 自分が続けて乗ることができる若駒なら、 いろいろな競馬をさせてみたい。 レースのパターンは様々あって、 それに対する、幅広い適応力を身に付ける必要がありますからね。 |
哲 | 今年は、武ちゃんが主戦騎手を務めた G1戦7勝馬ディープインパクトの初産駒がデビューしてくるよね。 |
武 | あのDNAを受け継いだ産駒が出てくるわけですからね、 凄く期待していますよ。 もちろん、ディープの仔がすべて走るわけではないけど、 ポンと飛び抜けた、超大物が出てくる予感がしています。 |
哲 | ところで、武ちゃんも、もう40歳。 例えば、10年後の自分の姿を考えたりすることはある? |
武 | たぶん現役で乗っていると思います。 正直、自分が騎手を辞めたときの姿って、全然、想像が付かない。 まあ、イギリスの名騎手マイケル・キネーンも、 50歳になって、昨年の欧州年度代表馬シーザスターズに 巡り合ったわけですから、 自分にも、今後、そういう出会いがあるかもしれない。 そう考えると、これからの10年間も、 本当に楽しみになってきますよね! |
哲 | そういう武ちゃんの前向きな姿勢って素晴らしいよね。 自分も、縁があって、 競馬の世界で仕事をするようになったわけだけど、 我が東京サラブレッドクラブの所属馬で、 武ちゃんをワクワクさせることができたら、 こんなにうれしいことはない。 これからも、末永く、よろしくお願いします。 |
(完) | |
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