競走馬にとって、暑さは大敵である。
馬という動物そのものが寒冷地帯の生き物であり、
炎天下に長時間さらされると、
日射病や熱射病で死んでしまうケースもあるほどだ。
したがって、暑い夏競馬では、「夏負け」の発見が馬券のポイントになる。
夏負けになったら休養ということになれば馬にとっても幸せだろうが、
それを許されるのはオープン馬か、
勝ち上がれる可能性を秘めた3歳馬ぐらいのものだ。
人間社会同様、夏負け程度で休むわけにはいかないのだ。
「夏負け」の発見方法はいくつかある。
代表的なのが、牡馬の“睾丸”。
人間さまでもそうだが、
戦いの場にのぞめば自然と身が引き締まり、
ついでに睾丸も縮みあがる。
牡の証であると同時に、牡の最大の急所でもあるこの個所は、
楽しい戦いのときまで大事にしておかなければならない。
これも人間といっしょだ。
夏負け症状のときは、この睾丸がポッコリと膨れあがってくる。
これを俗に“夏キン”ともいう。
股の間に子どもの頭ぐらいのものがへばりついたように見える。
人間さまのモノがあれだけ大きくなったら、ズボンに納まりきらず、
歩くのも擦れてたいへんだろうな、
ぐらいに見えたら、もう間違いなしだ。
ただし、勃起とは違う。
睾丸と竿とは違うのであって、
夏負けにかかって体内の熱がこもるのは袋のほうなのだ。
竿を長くするのは好き者だけぞなもし。
勃起のほうは競馬用語では、“馬っ気”というが、
夏の暑いさかりにヤル気マンマンは、
むしろ元気な証拠といえなくもない。
それでは、牝馬の場合はどうなのか?
・・・続きは金曜日の更新をお待ちください!
東邦出版発行『知って得する競馬の金言』より
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