知恵の言葉

牝馬の1番人気は信用できず(後編)

ところがである。
もしこの仔が牝馬だったら半値以
あるいはそれよりさらに安くなってしまうのだ。
セリ市では、牡馬は500万円から取引き開始だが、
牝馬は200万円でも買い手がつかないことがしばしばあるのだ。
そこで、仮に500万円の牡馬が200万円の牝馬といつもいい勝負をしたとすると、
500万円の牡馬を買うより200万円の牝馬を買ったほうが
はるかに効率がいいことになってしまう。
なにもわざわざ高い牡馬を買う必要はないのだから。
こうなると、億単位までいった牡馬の相場がくずれ
それでなくても借金を背負っている生産者が多い馬産地はパンクしてしまう。
別ないい方をすると、
牡馬は牝馬より強いとしてきた神話がくずれてしまうのである。
実際、別定レースでは、牝馬は2キロ減とされているが、
この目安が真実だとすれば、牝馬は牡馬いつもいい勝負ができるハズ。
また、牡馬と牝馬は2キロしか差がないという証拠にもなる。
これは、騎乗技術でどうにでもなる差でしかない。
しかし、現実には、牡馬の優位は動かない
さきほども述べたように、
六本木美人のように本命を追いかけるから裏切られるのである。
はじめから引き立て役のほうにターゲットを絞っていれば、
たまには美人がヤキモチをやいてなびいてくるというものなのだ。
つまり、牝馬は人気薄でこそ買い目があるのである。

・・・次回は「馬体重の大幅な増減は何かある」をお送りします。
火曜日の更新をお待ちください!

東邦出版発行『知って得する競馬の金言』より
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