こんにちは。

今日はキーンランドのちょっとしたこぼれ話をお届けします。
初日のトッププライスは140万ドル、2番目が120万ドルでした。
いずれもAPインディ産駒につけられた値段です。
APインディは昨年は種付けした全馬が不受胎という結果で、
繁殖シーズン後に種牡馬引退の道を選び、
結局10年生まれの今年の1歳馬がラストクロップになりました。

昨年もAPインディがトップの座を占めたのですが、
価格は420万ドルと破格のものでした。
もっともその産駒の母ブレイムはゼニヤッタの半姉という血統で、
自身G1を3勝している掛け値なしの一流馬です。
しかも状況は妹ゼニヤッタが無敗の連勝街道を突き進んでおり、
APインディも種牡馬引退直前という希少価値があり、
マーケットの関心も異様に盛り上がった結果でした。

今年のキーンランドにも2日目にブレイムの息子が登場しました。
父がゼニヤッタと同じスマートストライクですから、
世紀の女帝と4分の3の同血が流れていることになります。
ところがハンマープライスが振り下ろされたのは75万ドル。
とても信じられない決着でした。

もちろんセリの価格は血統だけで決まるものではありません。
血統だけなら、そもそもセリ市など必要なくなります。
血統、馬体、馬が醸し出す気品などが総合的に評価されて
ホースマンの誇りをかけて値付けが行われるわけです。

さて、それはさておきこの世界が注目する血統馬、
購買者は日本人オーナーの代理人らしいという話です。
とすると来年には日本のターフでお目にかかれるかもしれません。
ゼニヤッタの血縁に日本で会えるとは思ってもみなかった。
オーナーさんに感謝したい気持ちでいっぱいです。
セリというのは馬だけでなく夢も飛び交っているのですね。

きょうも来てくださってありがとうございます。

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スカーレットブーケ2008(3)

《放牧地編》

社台ファームの同級生たちと、
放牧場で時間を過ごしています。

ぼくたちは、人間に例えれば、
小学校の生徒といったところ。

この日は、ぼくらが所属する社台ファーム
(幼稚園から大学まで、
競走馬になるための一貫教育をする
名門校といった感じかな)
の吉田照哉社長が、ぼくらを見に来てくれました。

「ホ~、ホ~、ホ~!」と放牧地のすぐ近くで、
奇声(?)をあげているのが、照哉社長。

世界的にも有名なホースマンだそうですが、
ぼくにとっては、優しくて、楽しい、
ファンキーなオジさんなのです。

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